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「七夕」浴衣で街に出よう

09.06.25

天の川の両岸で輝く、明るい2つの星。この星は、天の怒りに触れ、対岸に引き裂かれた仲むつまじい男女、織姫星(おりひめ)と彦星(ひこぼし)。離れ離れになった二人の切ない想いは天の心を打ち、そうして年に一度、七月七日の夜にだけ逢うことが許された--。

中国から伝わり日本に定着したこの七夕伝説、宇宙を舞台にした壮大なロマンスに描かれているのは、惹かれ合う男女の強く切ない想い。これにあやかりたいと、色とりどりの短冊にそれぞれの想いを込めて書き記し、笹の葉につるす私たち。

あなたは今年、どんな願い事をするのでしょうか?

こんな七夕の便りが聞こえ出すと、もうすぐ梅雨も終わり。夏の到来もいよいよ間近です。

平安時代には既に親しまれていたというこの七夕の物語。なお、短冊に願いを込めるという風習は日本独自のもので、江戸時代に流行したものだそうです。こんな歴史ある催事には、日本の伝統である和装で参加してみてはいかがでしょうか。仙台や平塚をはじめ、全国で催される七夕祭りや各種イベントへの装いは、艶やかで、華やかな浴衣がぴったり。和装のカジュアルウェアである浴衣は涼しく、日ごろ着物に馴染みの少ない方でも簡単に着ていただけます。

呉服問屋の多かった日本橋の人形町、堀留界隈の銀行や企業では、毎年この時期に行われるお祭りにあわせ、男女問わず浴衣姿での出勤が認められているとか。いつもと異なる装いでの勤務は、いつもと同じ景色も鮮やかに見えること間違いなし。夏の到来と共に、きっと心も浮き立つことでしょう。

ところでこの季節、やはり気になるのは、雨。七夕の日に降る雨のことを「催涙雨(さいるいう)」といい、天上で織姫と彦星が流す涙が地上にまで降り注ぐものと言い伝えられています。新暦の七月七日は梅雨も真っ只中のため、当日に雨の降る確率は高いと言わざるを得ません。雨が降らなくとも、梅雨特有のじめっとした湿気も気になるところです。しかし、この国の生活から生まれた浴衣ですから、雨の日には雨の日の、じめじめした日にはじめじめした日の、それぞれに適した装いというものがあります。

七夕は年に一度の特別な日です。こんな日にはちょっとしたテクニックも取り入れた、上級な装いにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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