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[昭和の着物語り-2]

10.07.07

【絽縮緬の黒留袖】
昭和5年夏、絹様の妹様の結婚式の為に用意された、お母上様の絽縮緬の黒留袖です。絹様は、パリの美術館でも展示された、前回6月にご紹介の絽縮緬の色留袖をお召しでいらっしゃいました。
その時の写真を拝見した記憶があるのですが、残念な事に紛失してしまったようです。

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この黒留袖は渋いですが、染め抜きで繊細な秋草模様が描かれ、縫い取りや刺繍が施されています。よくこんなに緻密な作業が出来たものかと、当時の職人の心意気に感心しています。

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左側、下前の見えない部分にも、上前より目立つ刺繍が施されています。
右側は上前です。
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帯は竹に雀の丸帯です。

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銀座・松屋呉服店(MATSUYA GINZA)のたとう紙には、担当者名、昭和5年6月13日の印が押されています。栗谷家へは、ほぼ全ての呉服を銀座・松屋呉服店が納めていました。
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80年前の着物、帯、それにたとう紙まで良い状態で残っていました。
黒留袖を衣桁にかけて、空気に触れさせた後、やや変色していた色彩が、若干蘇ったように感じたのは気のせいでしょうか。
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下の画像は、その時の結納の床飾りです。伊勢海老の姿も見えます。

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【昭和11年夏絹様の写真】
読者の方より、早く絹様が見たいとのご要望がありましたので、掲載いたします。この他の写真も沢山あります。順次ご紹介して参ります。
当時の着付や、髪型など貴重な資料かと思います。

写真は、昭和11年7月5日、堀切納めの茶会にてとあります。中心が絹様です。(堀切とは現在の堀切菖蒲園でしょうか。)
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右から二人目が絹様です。
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下の写真も昭和12年6月20日堀切にて、とあります。
右側の絹様は単衣の縞お召を着用されています。ポーズも綺麗です。
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